空気袋の下に長い触手を持っていて、風に流されて漂っています。触手には非常に強い毒を出す刺胞があります。
浜に打ち上げられた後も、しばらくは毒のある刺胞は健在なので、さわったり踏みつけたりしないように。
応急処置
①すぐに海からあがり助けを求めます。
②海水で刺胞球や触手を洗い流します。酢は絶対に使わないでください。刺胞が発射されます。真水も好ましくありません。
③ 痛みがある場合は氷や冷水で冷やします。冷やします。
④病院へ連れて行ってください。以前にカツオノエボシに刺された経験がある場合にはアナフィラキシーショックを起こす可能性があります。(スズメバチなどといっしょで、2度目からかなり危ないといわれるケースです)。
注意事項
※ こすったりすると被害が拡大します。とにかく激痛が走りますので、子どもの場合は痛くてかきむしったりすることで、より重症化する恐れがあります。
※ アルコールは被害を拡大させます。
※ なるべくクラゲ防止ネットのあるビーチで泳ぎましょう(それでも刺されている例もあります)。
※ ラッシュガードやウェットスーツの着用を徹底しましょう。もしくは背がたつ浅いところで子供たちに長袖、長ズボンを着させて保護者がしっかりと監督の上で水遊びさせましょう。(服を着させると、びっくりするほど泳ぎにくくなりますので、十分注意してください)。また、大人が海面を十分にチェックする(風に吹かれて流れてきます。たくさん流れ着いたりします)。
※アナフィラキシーショックを起こすと、意識を失ってしまうこともあります。
また、のど(声帯)のほうが腫れて、呼吸ができなくなる危険性があるそうです。この場合は私たち一般の人間では対処できませんので、かならず早く病院へ連れて行って医師に診察してもらってください。腫れてふさがってしまうと、気管挿入などをしないと窒息してしまいます。救急法の講習会で勉強するような気道確保の方法(顎先挙上や下顎挙上)は、この場合は役に立たないです。