体長10cmくらいの小さなタコです。普段は比較的地味な感じのときがありますが、相手を威嚇したり、興奮状態にあるときなどは、特にコバルトブルーの鮮やかな輪紋が浮かび上がります。
足の付け根にある口でかまれると命にかかわるほどの強い毒が注入されます。これはフグ毒で有名なテトロドトキシンです。ですから、このタコにかまれたときは絶対に毒を口で吸い出そうとしてはいけません。
応急処置
① 声を出して助けを求めます。すぐに救急車の出動を要請してください。
② 絶対に口で吸い出さず(すこしでも飲み込むと大変危険)、毒を絞り出しながら、起立・歩行が可能な間に陸へ上がります(走ったりすると、毒のまわりが早くなるので注意してください)。
③ アスピブナンとかエクストラクター、ポイズンリムーバーと呼ばれている市販の吸引器があれば活用しましょう。使い捨て注射器を用いて吸引器を作っておいても活用できます。
注意事項
※ 緊急性が非常に高いです。
※ 呼吸や心臓が止まった場合は、すぐに人工呼吸、心臓マッサージを行いながら、救急車の到着を待ちましょう。
※ 絶対に毒を口で吸い出そうとしてはいけません。
※ タコの仲間は一般的に、鋭い歯を持っているので、かまれると大きな怪我につながりやすいです。また、ヒョウモンダコ以外のタコでも、かまれると毒が注入されるものがいますので、余計な手出しをすることは控えるようにしましょう。
温暖化の影響で、沖縄などの南方だけではなく、本州でも生息が確認されています。
静岡県の浜名湖でも見つかっているそうです。