バルクヘッド
奥に見えている隔壁です。
シーカヤックの荷物室やコクピットを仕切っている壁を「バルクヘッド」と呼んでいます。この隔壁があることによって、水の侵入を防ぎ、空気で満たされた密閉空間を作り出すことができます。この浮力がカヤックの安全を確保するうえで欠かすことができません。また船底や舷側、デッキなどを支えることにより船体の剛性を確保したり、材質によっては弾性により衝撃を緩和するという働きも持っています。カヤックが転覆した際に漕ぎ手がコクピットから脱出(沈脱)しても、このバルクヘッドがあるので、カーゴスペースの浮力が確保されています。ただし防水のハッチカバーがはずれたり、時にははめ忘れていたりすると、ハッチから水が浸入し、恐ろしいことに。まさに水船状態となってしまいます。こうなると航行不能に陥ることもあります。
コーキングなどの充填剤で、バルクヘッドを船体に固定して水漏れを防いでいます。しかし時間がたってくるとコーキングが劣化して、すき間ができて浸水することがありますから注意しましょう。ハッチのパッキングに問題がないにもかかわらず、カーゴスペースに水がはいっている時には、バルクヘッドをチェック。定期的なメンテナンスの際にも確認しましょう。
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