なきじん海辺の自然学校

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フォールディングカヤック(ファルト)


フォールディングカヤックは組み立て式となっているので、好きなところへカヤックを持ち運ぶことが出来ます。ファルトとかファルトボートと呼ばれることもあります。そして目的地でカヤックを組み立てたら、ツーリングを楽しむことも。電車やバスで移動しながらの、まさに旅を楽しむ船だといえます。
特に川でのツーリングは上流で旅をスタート。そして川を下りながらまわりの風景を楽しむ、下流でエキジット。そこでカヤックを収納して、交通機関で帰路に就くことも可能です。
昔、テレビで見たカヤックのイメージは、こんな折り畳み式のものだったような気がします。

構造・材質

骨組みになるフレームと、それを包む船体布で構成されています。材質は、船体布といっても、現在は布ではなく、ビニールです。昔と比べるとかなり丈夫になっています。フレームは昔はウッド、木製でしたが、現在ではアルミやグラスファイバー製となっています。キャンプで使用するテントの骨組みと同じような感覚です。うちにはフジタカヌーのウッドのフレームの製品がありますが、とにかく重たいです。収納して、背負ってみると、これで旅をするのはつらいものが。でも昔は画期的な製品で、これで楽しんだ方も多いと思います。アルミフレームのものはかなり軽くなります。グラスファイバーになるとさらに軽量です。フレーム同士を固定する樹脂製のジョイントや座るためのシート、足を置くフットプレイス、前後に入れる浮力体(エアーバッグ)などがあります。船体のサイド(横の内部)にはエアーチューブを取り付けて、カヤックの形状を整えたり、船体の剛性の維持、浮力などの役割を持たせたりします。オプションでラダーシステムを取り付けられるものもあります。

メンテナンスが大切です

私はずっと、アルミフレームのカヤックは組み立てた状態でほったらかしにしているので、説明する資格はありません。ウッドのフレームのタイプはしっかりと乾かさないと痛みます。うちにあるものは、しばらくバッグに入ったままなので心配です。1艇はフレームが割れてしまっています。もともとフロアーボードという底板は紛失しているので、実際に組み立てて乗るとすると、かなりの準備が必要そうです。
アルミフレームのものは、接続部が膠着していると思います。いったん、丁寧にばらしてから、潤滑油でメンテナンスする必要がありそうです。

おまけ

古いフジタカヌーの取扱説明書が残っているので、載せておきます。KG(キンググース)はシングルで、QG(クイーングース)はタンデムです。ウッドフレームのフォールディングカヌーの名品だったそうです。
アルミ製のものは安くで譲っていただいたので、説明書はありません。








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