今日はうるしの日だそうです。
感じ書くと「漆」です。
ネプリーグの漢字問題に出てきそうな感じですね。
昔、山に入ったら、うるしに気をつけなさいと言われたことがあります。
むやみやたらに知らない木を触らないようにとのことでした。
でもむつかしくて、漆の木なんてわからないですよね。
うるしの木はわからなくても、これにまつわるものは、子供のころからよく見ています。
漆器です。
お椀や重箱など漆の工芸品がありますよね。
お正月になると重箱やお屠蘇を入れている容器も食卓に並びます。
そして沖縄では特に琉球漆器と呼ばれている工芸品が有名です。
色とりどりの美しい花なども描かれているものがありますね。
家々には何かしらかの琉球漆器があったと思います。
お盆などは立てて飾っていましたよ。
とってもきれいでした。
これからの秋から冬の季節に、山々は樹々の紅葉に彩られます。
しかし沖縄にはあまり紅葉が目立つように木が多くはありません。
じつはうるしの仲間のハゼノキというのがきれいに赤く染まります。
方言ではハンジャギーです(地域によって、すこし呼び名がかわります)。
松の木が赤くなっているのは松くい虫などによる松枯れです。
けっこう目につきますよ(紅葉ではないですよ)。
ハゼノキは森や林、そして道端にもよく生えています。
まさにパイオニア植物です。
ちょっと切り開かれたところがあれば、けっこう早いうちに生えてきたりします。
先駆者的な植物ですね。
どんどん大きくなりますよ。
昔はかぶれたりしないように、見つけたらどんどん切り倒していましたよ。
大きくなってからだと大変です。
いがいと道端にも生えているので、車の窓から腕を出して、ご機嫌でドライブしていると、この木にかぶれるかもです。
細い道、とくに林道などでは注意しましょうね。
このうるしの仲間は、合わない人だと、直接触れなくてもかぶれるといわれたことがありますよ。
なかには名前を聞いただけでも体がかゆくなる人がいるらしいです。
甘くておいしい高級フルーツのマンゴーもうるしなどの仲間なので、合わない人はかぶれて、猛烈に口の周りや手がかゆくなるそうですよ。
カヤックのツアーでは、すこし木が頭上にかかってくるようなところは、かなり注意してみています。
でもトレッキングなどでは要注意ですよ。
やんばるの森や林にはたくさん生えています。
リバートレッキングのフィールドでも生えていますよ。
知らない木には触らないことですね。
落ちている葉っぱも、わからないものは手にしないほうがよさそうですよ。
特に赤い色のものは。
ただ新緑の季節になると、ハゼノキも思いっきり緑色だったりします。
初夏もそうですね。だから気が付きにくいかもです。
通年、暮らしている人は、1年の中での木々の移り変わりを見ることができる機会がありますから、花が咲いたときに名前を調べて、その場所がわかれば、目立たない状態でも見つけることができます。
ハゼノキもどこには生えているという位置情報を覚えていれば、たとえ葉っぱが緑一色でも、ほかの人に教えやすいですよね。
昔は図鑑片手によく散策しました。
楽しかったですが、植物を判別するのはけっこう苦労します。
海の魚の名前も同じですよね。
こちらは水中に図鑑を持っていくことができないので苦労しました。
防水の魚図鑑というのもあって、これはなかなか便利でしたよ。
でもあまりこれに気をとられているとエアーがなくなってしまいますね。
今はデジカメで撮影することができるので、記録をとりながらいつでも調べることができます。
ネットで画像検索するとさらに便利ですね。
むかし、やんばるで葉っぱを収集して、パウチして保管していたこともありますが、けっきょくゴミになりました。
ビジターセンターとかに行くと、こんな感じで展示していることがありますね。
あ、それからやんばるといえば今日はあの鳥に「ヤンバルクイナ」という名前が付いた日でもあるようですよ。
たとえ、ハゼノキやハブに注意したとしても、ヤンバルクイナはとても希少な生物なので、探しに行くのはやめましょうね。
北部の国頭村にはヤンバルクイナ生態展示学習施設があって、ここで実際に見学することができますから。
残念ながら、今は手元に琉球漆器がないので、写真がありません。
そしてヤンバルクイナの写真ももっていないので、ハゼノキの画像だけ、アップしておきましょうね。
1月に撮影した写真です。
なので、今はまだこんなに赤くなっていないものが多いです。
ハゼノキはマングローブカヤックツアーで教えることができます。
赤い葉っぱが特徴ですよ。
とってもきれいです。
沖縄の紅葉です。