今日は「いい肉の日」なのですが、ドップラー効果で有名なオーストリアの物理学者クリスチャン・ドップラーの誕生日でもあります。
1803年生まれです。
観測している人と音などのように振動を発しているものとの位置的な関係の変化によって、振動数(周波数)も変化するという数式を作った人です。
一番、私たちの周りで有名なのが救急車のサイレン音です。
救急車の接近したり離れていったりすると音程が変化しますよね。
電車に乗っていて、踏切を通過するときにもカンカンカンという警報音の聞こえ方が変化します(沖縄には電車がないのでわかりにくいかも)。
音の波のほかに、光や電磁波など、いろいろなものにドップラー効果があるそうです。
これらを活用して、各種の計測機器が作られたりしています。
有名な航空機事故としてテレビ番組で見たことがあります。
昔、アメリカのジョンFケネディ空港で着陸寸前の旅客機が墜落して、大きな事故となりました。
当初は操縦ミスとされていましたが、この原因は直前に空谷近くで発生したダウンバーストによるものだとわかりました。
急激に下降気流が発生して、航空機の高度が下がり地面に激突したというものでした。
この調査に当たったのが、竜巻の大きさの基準を作った日本の気象学者の藤田哲也です。
「フジタスケール」、「F2、F3」とか耳にしたことがあるかもしれません。
映画のツイスターではこの竜巻の大きさ、強さの単位がたくさん出てきます。
ドップラー効果による周波数の変化を観測するドップラーレーダーを設置することで、ダウンバーストなどの気象を観測し、航空機の安全な運航のための情報を得ることができるとされました。
現在では空港にはこのようなドップラーレーダーが設置されています。
サッカーボールのお化けみたいな構造物を見たことがあるかもしれません。
そのほかにもドップラー効果を使っているものは、航空機に搭載、速度測定(スピードガンや速度取締、カーナビ)、そして現在では高齢者の家などに設置できる見守りシステムにも利用されています。
シーカヤックやSUPでも携帯できるような小型のスピードメーターもGPS信号のドップラー効果を利用しているものが発売されています。
このように現代社会ではドップラーの恩恵をさまざまな分野で享受しているのですね。
ついつい肉の話をしたくなる日ではあるのですが、ちょっと変わった話を紹介してみました。
では今日のカヤックツアーの紹介です。
午前の1時間30分コースです。
3名様でのご参加です。
おひとりは写真NGなので、お二人だけの掲載とさせていただきました。
本当に良いお天気です。
風も弱くて、コンディションもよいですね。
オキナワハクセンシオマネキがものすごくたくさん出ていますね。
かわいいです。
ミナミトビハゼがジャンプして、カヤックに張り付きましたよ。
腹びれの付け根のあたりをうまく調整して、ペタンと張り付くことができるんですよ。
吸盤のような働きになります。
魚の種類によっては本当に吸盤になっているものもいますよ。
昔放送していた関口宏の東京フレンドパークに、こんなゲームがありましたね。
あれはおもいっきりマジックテープを装着していました。
シレナシジミを持って記念撮影です。
こちらもはいチーズ!
ベニシオマネキも出てきました。
すごく珍しいのですが、ムラサキオカヤドカリが泥の干潟にいましたよ。
普段はもっと陸地にいるんです。
この場所にはいません。
それなのにお散歩していました。
せっかくなので、近くにいつもいる水中で暮らしているツメナガヨコバサミというヤドカリと比較してみます。
おうちはどちらもサザエの殻です。
右のオカヤドカリは身体を引っ込めても、これくらいです。
左側にある大きなハサミがきれいに蓋の役割をしています。
それに比べて左の水中のヤドカリは、ものすごく奥のほうに引っ込んでいます。
体の大きさ自体がだいぶ違いますね。
それでも同じ大きさのサザエにはいって暮らしています。
ヤドカリは身体の大きさに合わせて引っ越しをします。
ちょうどうまくフィットするようなものがベストなんでしょうね。
あまり大きな殻だと、重たすぎて移動しにくいのかもしれません。
そして大きすぎると奥のほうにある胸脚でうまく殻をつかんでいることができないのかも。
殻が大きすぎると体が引っ込みすぎて歩きにくいのかも。
いろいろなことを考えてしまいます。
もし殻が小さすぎると、身体をしっかりと隠すことができないので、外敵に捕食される可能性が高くなります。
それでも近年は、おうちになる貝類の減少によってかなり小さいものに入っているケースをよく目にします。
強度が弱そうなアフリカマイマイの殻に入っているものもよくいます。
それにくらべて水中のヤドカリは、ちょっと極端かもしれません。
とても小さい時は、ちゃんと小さい巻貝に入っています。
中くらいの大きさの時は、あまり適当な種類の巻貝がないのかもしれません。
マガキガイというイモガイに似た形の貝の殻に入っていることもあります。
そしてちょっと大きくなると、いっきにサザエクラスの殻に入っているような気がします。
いろいろなものが漂着するビーチと比べると、マングローブの干潟のエリアは、おうちに適した貝自体がとても少ないのでしょうね。
ですから人間が食べて、サザエの殻を捨てたりしたものが本当に貴重な住まいになるのでしょうね。
沖縄では、潮干狩りなどで採って、食べ終わったサザエの殻は水辺に捨てることがあります。
ヤドカリさんのおうちになってくださいねというよりは、置いておくとコバエがたかったり、残った身が腐ってくさくなるからです。
マガキガイは沖縄ではティラジャーと呼ばれていて、食用として好まれています。
これを採っている人は中身だけとって、いらなくなった殻を大量に水辺に捨てていることがあります。
こういうのを見ると昔、貝塚というものができた理由もわかるような気がします。
人間が提供した貝殻はヤドカリたちにとっての大切な住宅です。
ベニシオマネキ、ケンカの際中みたいですね。
もうおひとりの方もちゃんと横にいますよ。
おつかれさまでした。
ありがとうございました。
午後の1時間30分コースです。
3名様でのご参加です。
今日もおひとりで乗っていただいている方、とても上手です。
こちらはチームワークもばっちりです。
3人そろって記念撮影です。
マングローブの入り江にやってきました。
日陰になると涼しくて気持ちが良いですね。
画面中央にミナミトビハゼがいます。
見つけることができますか。
お魚が飛び込んできましたね。
リュウキュウドロクイのようです。
沖縄ではアシチンという名前がついていますよ。
お魚は地域によっていろいろな名前がついていて、おもしろいですね。
この後すぐに、川へ帰してあげましたよ。
岸に到着です。
おつかれさまでした。
今日はありがとうございました。
ポーズもばっちりですね。
こちらは15時30分の1時間30分コースです。
2名様でのご参加です。
パドル練習と使用前の写真を撮影したところで出発です。
お顔は掲載NGなので、景色と後姿を紹介させていただきます。
マングローブの入り江にむかいました。
潮が満ちてきているので、ちょっと狭そうな感じですね。
ミナミトビハゼもちょこんとのっています。
あやしい入り江をすこし探検です。
ところどころにメヒルギの種が伸び始めてぶら下がっています。
石灰岩に張り付いた木の根っこ。
すごいですね。
でも海水につかるとこは枯れてしまうんです。
この写真を見ると水が上がってくるラインがわかりやすいですね。
雲が通り過ぎると、青空が広がります。
本当に気持ちが良いお天気です。
ヒルギハシリイワガニも休憩中、それとも食事中でしょうか。
とてものどかです。
水面には空がきれいに映っています。穏やかな秋の日です。
そしてカヤックツアー、おつかれさまでした。
今日はありがとうございました。