11月5日は世界津波の日です。
津波による災害を防ぐための意識を高めるという記念日となっています。
2015年には国連総会で制定されています。
1854年(安政元年)11月5日に大津波が押し寄せて、大きな被害が出たそうです。
庄屋さんが稲むら(刈り取った稲を積み重ねたもの)に火をつけて、人々を安全な高台に誘導したとされている「稻むらの火」という話を耳にしたことがあるかもしれません。
東日本大震災の発生を機に、いろいろなところで、津波防災にちなんだ話として紹介されています。
私たちが案内しているマングローブの林は、この津波防災に大きく役立つ自然資源でもあります。
発生した波を弱めたり、危険な漂着物から私たちを守ったりしてくれます。
特に2004年に発生したスマトラ島沖地震では津波で大きな被害が発生し、死者が28万人以上にものぼるそうです。
開発が進み、マングローブは減少の一途をたどっていましたが、それでも貴重なマングローブが残っていたエリアでは、マングローブの森が津波のエネルギーを吸収したり、陸地に打ち寄せた後に、津波が海に戻る際にマングローブにつかまって助かった人も多かったそうです。
バイオシールドとしてのマングローブの有用性が高く認識されることとなりました。
バイオシールドは日本海岸林学会のホームページから引用させていただくと、「防災対策の一環として、海岸林や海浜植生、集落内の立ち木、垣根など、地上にごく一般的に存在する植生や樹林を中心とした防災機能を有する設備のこと」と定義が紹介されています(詳しくは”津波と海岸林 バイオシールドの減災効果”という本をおすすめします)。
私たちは生命や財産を守ってくれるマングローブ林を大切に見守りながら、日々のツアーを開催しています。
地球環境の維持にもおおきくかかわっているマングローブが身近にあることが、とてもうれしく、素晴らしいことだと思えます。
では、前書きが多くなってしまいましたが、今日のツアーの様子を紹介します。
午前の1時間30分コースです。ご家族4名様の参加です。
マングローブの入り江に入ってきました。
シレナシジミをもって記念撮影です。
けっこう重いんですよ。
こちらも1時間30分コースです。10名のグループさんです。
1時間30分コースです。ご家族3名様です。
午後のコースです。
これから満ち潮です。
ヤエヤマシオマネキは泥のフタで、自分の巣穴をきれいにふさぎます。
写真はちょうど、泥のフタを持っているところです。
左に巣穴があります。
見事に蓋をして、隠れてしまいましたよ。
みなさんはわかりますか?
画面の中央の地面のひび割れのすぐ上のあたりです。
ほんとうにすごいですね。
これこそ忍法土遁(どとん)の術です。
午後のコースです。
ヒルギハシリイワガニがマングローブに張り付いています。
みんなで記念撮影です。お二人は姉妹なんです。
チームワークもよかったです。
海のほうはちょっと波が高いようですね。
おつかれさまでした。
ありがとうございました。