今日29日午後に台風10号が発生しました。
ついこないだ、猛烈な台風ラッシュだったと思ったら、もう10号が発生です。
今年はなんだかすごいことになっています。
台風が7月に8個も発生したのは1971年と並んで最多ということです。
せっかくの夏休み、楽しい沖縄旅行を計画されている方たちがたくさんいるので、台風には来てほしくありません。
ただ農業に従事されている方にとっては、雨が降らないのも困りものです。
ここ最近の傾向としては、沖縄本島内でもかなり局地的な大雨によって、予想外の被害が出ている例もあります。
北部のリバートレッキングの有名ポイント「ター滝」などでは大雨による増水のために、川に取り残された方が出たケースもあります。
こういう仕事に従事している関係で、常に雨雲レーダーキャストのような気象情報を絶えずチェックしているのですが、ほんとうに危険な局地的な豪雨は怖いですね。
5分ごとに更新される雨雲の情報が劇的に変化します。
雨雲がなくなってくれる分にはよいのですが、1時間に80㎜から50㎜を示すような雨雲域(レーダーの色わけ表示では赤色から紫色)が突然発生し拡大したりします。
天気予報で当初より、怪しい天候の場合もあるのですが、予想外の場合もあります。
天気予報はそれほど悪くないのですが、空を見上げるとみるみるうちに真っ黒い雲が押し寄せてくることがあります。
大慌てでスマホで雨雲レーダーをチェックしたり、ガイドがツアーを案内しているときには携帯に電話して警告したりということもあります。
よく言うことは「頭の上の雲しだい」ということです。
どんなにコンディションが良い予報が出ていても、大きな雲が接近してい来ると急激に風が強まったりします。
怖いのは風回り(かじまーい)です。急に風向きが大きく変わってしまいます。
風の陰になっているからこそ、ピンポイントで穏やかになっている場合もあります。
ところが風向が変わってしまうと、急激に風が強く吹き抜けてしまうことがあります。
ですから「頭の上の雲」には要注意です。正しくは、こちらに向かってくる可能性がある雲ということです。
今の季節、カヤックツアーを楽しんでいるときの素敵な風景は、きれいな入道雲です。
青く澄み切った空に純白の雲が空高く湧き上がっています。
離れてみている分にはとても素敵な景色ですが、こんな積乱雲が接近してきたらえらいことです。
早く逃げなければなりません。今月の初めには台風3号の影響で風が強くなる予報が出たので、ツアーを中止したことがありますが、それ以外は本当に良いコンディションでマングローブツアーを開催できています。
台風9号は台湾、そして八重山地方に向かっていますので、沖縄本島への直接的な影響はない模様ですが、やや南寄りの風が強くなっているのと、この台風に伴う雨雲が本当にも時折かかっているようです。
台風5号に関しては、ほんとうにわかりません。
これからの進路もどうなることやらといった感じです。
さらにここにきて台風10号の発生ですので、しばらく気象情報から目を離すことができない状態です。
7月終わりから8月にかけては週末ごとに各地でいろいろなイベントが開催されます。
花火大会やビール祭りなど盛りだくさんです。
せっかくの夏休みなので、みなさんの計画が変更にならないように願います。
自然学校のカヤックツアーもこの時期だけはとても忙しいですので、本当に心配です。
みなさんのパワーで台風を吹き飛ばしてくださいね。